多くの労働者を世界に輩出するフィリピン

■フィリピンはこれまで300万人に上る労働者を世界190カ国に向けて送出してきました。そのような背景から、フィリピンでは労働者の海外送出しにあたり、フィリピン労働雇用省の下にPOEA(フィリピン海外雇用庁)やTESDA(技術教育技能開発庁)を置き、優秀な人材の創出と管理及び労働者たる権利の保護をおこなっています。

■技能実習生については、改正法から労働者として扱われることとなったため、POEAの管理の下日本に送出されることとなります。

フィリピンと言う国

■ フィリピンという国に対してどのようなイメージをお持ちですか?外国人パブで働く女性を大量に送り込んでいた国とか非常に治安の悪い国など決してプラスイメージで捉えられない方も多いのではないでしょうか。
そういうイメージとは反対にフィリピンという国は、92.6%という高い識字率(日本99%、中国90.9%、インド59.5%)を誇り、毎年約35万人の大学卒業者を生み出し、世界で3番目に英語を話す国民が多い国とも言われています。元々自国内での経済が不安定であったことから、いつのころからか海外の国々に対する出稼ぎ労働者を多く生み出すようになりました。日本市場に対してはかつて女性ダンサーやシンガーを送り出してきましたが、現在はヨーロッパ市場に対して看護師、中東諸国に対しては技術者、アジア諸国に対してはメイドまた特に韓国に対してはエンターテイナーだけでなく単純労働者までをも送出しています。これら海外で働く労働者の送金する外貨は国の非常に大事な財源であるため、労働者の能力向上に国が一丸となって力を入れています。

■フィリピンの地理
フィリピンは、台湾の南、ボルネオの北の南シナ海に浮かぶ7107の島からなる群島です。そのうち人間が生活しているのが2000島あまりで、面積1平方キロメートルを超える島は500しかありません。主要な島は、ルソン島、ミンダナオ島、パラワン島、パナイ島、ミンドロ島、サマール島、ネグロス島、レイテ島、セブ島の9島であり、ほぼ90%の面積を占めています。

■フィリピンの歴史
フィリピンは16世紀にスペインの植民地になりましたが、それ以前はバランガイと呼ばれるたくさんの小規模集落を形成し、国家という概念を持たず生活をしていました。スペイン政府によるキリスト教への改宗活動を通じ、それまでフィリピン全土に広まっていたイスラム教が徐々に南に追いやられていきました。1898年にはスペインアメリカ戦争が起こりその結果フィリピンはアメリカに領有されました。同時期にアギナルドという政治家が革命政府を樹立したのですが、アメリカとの戦争の結果多数の犠牲者を出したため、アメリカの前に屈したのでした。アメリカはスペインの行った直接支配はせず、民生をしきその経済圏に統合を図っていきました。この時期の現在も大きな力を持ついわゆるエリート層の大地主が育っていったのです。1935年にフィリピン議会のエリート層は、アメリカ政府に対し、10年の移行期間をおいての独立の約束を取り付けマヌエルケソンを大統領とするコモンウェルス政府を樹立しました。しかし、1942年フィリピンは、第二次世界大戦を契機に日本の占領を受け、1944年から1945年にかけてアメリカとフィリピンは共同でその体制を取り戻すべく戦いました。その終結とともに、1946年7月4日フィリピンは独立を果たしました。1986年には21年間にわたるフェルディナンドマルコスの独裁も、アキノ元上院議員の暗殺に端を発したエドサ革命と呼ばれる民衆蜂起による国外追放という形で終焉を迎え、コラゾンアキノを大統領に迎えるようになりました。アキノ大統領の就任中も度重なるクーデターや、共産勢力及びイスラム勢力との和平失敗により経済状況はよくなりませんでした。1992年にはフィデルラモスが大統領となり経済再編の進展と安定に大変寄与しました。また同年アメリカは最後の軍事基地を撤退させました。1998年にはジョセフエストラーダが大統領に就任するも、2001年1月に汚職事件に関する弾劾裁判を受けた大統領に対する反対派の大規模なデモにより、副大統領であったグロリアマカパガルアロヨがその地位を受け継ぐことになりました。アロヨ大統領は、2004年の5月に行われた大統領選で、6年の任期を努めるべく大統領に就任しました。そして、2010年大統領選が行われ、汚職撲滅に意欲を燃やすアキノ元大統領の長男であるベニグノアキノIII世が就任し、これからのフィリピンの動きが注目されています。

面積 300,000 平方キロメートル (7107島)
総海岸線 36,289 キロメートル
地域 ルソン、ビサヤ、ミンダナオ
首都 マニラ
政治システム 1987年制定の憲法により二院制と三権分立を規定
人口 9990万人 (2010年7月現在)
人口増加率 1.931% (2010年)
労働力人口 3789万人 ( 2009)
識字率 94.6%
年間あたり卒業者数 高校卒業者 100万人超、 大学卒業者 35万人
言語 フィリピン語、英語 その他 地域による方言
人種構成 タガログ 28.1%, セブアノ 13.1%, イロカノ 9%, ビサヤ 7.6% その他
宗教 ローマンカトリック教徒 80.9% イスラム教 5% その他 
気候 熱帯気候 23℃−32℃
大きく2つの季節 雨季(6月〜10月) 乾季(11月〜5月)
通貨 フィリピン ペソ
通常の業務時間 0800-1700 (私企業/官公庁)
0900-1500 (銀行)
1000-2000 (商店/大型店舗)
時間帯 GMT +8 時間
平均飛行時間
東京 3:35 香港 1:20
ジャカルタ 4:25 クアラルンプール 3:30
パリ 16:40 ニューヨーク 17:30
シンガポール 3:00 シドニー 7:40
上海 2:20 ソウル 4:00
サンフランシスコ 11:50 フランクフルト 13:00
台北 1:20 バンコク 3:00
ブルネイ 2:30 ベトナム 2:30
ブリュッセル 14:16 ロンドン 14:00

研修・技能実習制度概要

フィリピン人の技能実習

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